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JR小海線初の観光列車『HIGH RAIL 1375』に乗ってきました♪

JR小海線は、小諸駅(長野県小諸市)と小淵沢駅(山梨県北杜市)を結ぶローカル線。標高1,000mを超える八ヶ岳山麓を走るため、別名「八ヶ岳高原線」とも呼ばれて親しまれています。

そんな小海線で初めての観光列車『HIGH RAIL 1375(ハイレール イチサンナナゴ)』が、7月1日から運行を始めました。9月末までの金・土・日・祝日、小諸ー小淵沢間を『HIGH RAIL』1号、2号、星空号の3本が走ります。

八ヶ岳の星空をイメージしたデザインの車両で、沿線の特産品や旬の味覚のおもてなし、そして高原ならではの特別な体験も楽しめるとか。これは鉄道ファンならずともワクワクしますね。山岳リゾート・信州の「空に一番近い高原列車」の旅に、出発進行~!

今回の旅の起点は小諸駅です。私が乗る『HIGH RAIL 星空』号は、18時20分小淵沢駅発。せっかくなら昼間の車窓風景も楽しみたいので、小海線の普通車両で小淵沢駅を目指します。乗車時刻まで、駅前を散策してみましょう。

小諸駅のすぐ裏にあるのが、日本百名城のひとつ、小諸城址懐古園。明治の文豪・島崎藤村が「小諸なる古城のほとり雲白く遊子悲しむ」と詠った場所です。春には桜の名所としても有名。千曲川の切り立った崖の上にそびえるお城なので、眺望も抜群です。高いところが苦手な人はご注意ください(笑)。

小諸駅前のロータリー横には、「停車場ガーデン」という素敵なイングリッシュガーデンの広場があります。よく手入れされた季節の花々や珍しい植物、せせらぎの流れる芝生の丘などがあり、観光客や町の人が思い思いに過ごしています。

停車場ガーデンの敷地内にあるレンガ造りのカフェ&ショップで、乗車前のおやつタイム。小諸市周辺が特産の、花豆という大粒の豆をコーヒーで煮た「花豆珈琲の小さなパフェ(600円)」は、ほくほくした豆の食感、ほろ苦いコーヒの風味が、ソフトクリームにベストマッチ。当日は蒸し暑い梅雨の午後でしたが、心もお腹も満たされました♪

いよいよ、小海線の各駅停車・小淵沢行きに乗車します! レトロな木造のホームが旅情を誘いますね。小淵沢駅までおよそ2時間ののんびり旅です。

どこまでも続く水田と青空。車窓に広がる信州の夏景色に、日々の忙しない気持ちがふわ~っと薄れていきます。

列車は緑の谷間を走りながら、山へ向かって登っていきます。ディーゼル気動車だからか、停車後の走り出しや急な坂道は、”よいしょ、よいしょ”という感じでゆっくり走る小海線。つい、がんばれ~と微笑ましい気持ちになってしまいます。

南牧村から野辺山高原のあたりは、一面レタス畑が広がります。全国でも有数の高原野菜の産地は、今が出荷の最盛期。これも信州の高原ならではの風景ですね。

清里駅のホームに掲示されていた「JR駅の標高くらべ ベスト10」。1~9位を小海線の駅が独占しています。東京スカイツリー(634m)がかわいらしく思えてしまうほどです。

『HIGH RAIL 星空』号の始発駅、小淵沢に着きました。

駅舎は建て替えられて7月3日にオープンしたばかり。木をふんだんに使った内装がモダンです。おしゃれなスーベニアショップや交流スペースもあり、時間を持て余すことはありません。

小淵沢駅の屋上展望デッキでは、夕暮れの空に富士山が姿を見せていました。

お待ちかね、『HIGH RAIL1375』がホームに入線してきました! 高原の星空と八ヶ岳の稜線をイメージした、ブルーとシルバーの車体が素敵ですね~。ヘッドマークの『HIGH RAIL1375』の文字もかわいいです。

乗車に先立ち、専属のアテンダントさんから案内があります。こうしたところも、観光列車気分を盛り上げてくれますね。

『HIGH RAIL』星空号の目玉は、小淵沢駅から野辺山駅まで移動後、いったん下車して1時間の星空観察ができること。 他にはない企画が話題を呼び、この夏の人気列車になっているそうです。

1号車の車内は、窓の外をゆっくり眺められるシートが並びます。天の川を思わせる天井の照明、星空を描いたシートなど、インテリアも凝っていますね。

18時20分、いよいよ小淵沢駅を出発した『HIGH RAIL』星空号。

野辺山駅に向かう途中、車窓からは国立天文台 野辺山宇宙電波観測所の、直径45mもある電波望遠鏡が見えました。野辺山高原は標高の高さや地理・気象条件が、天体観測にとても適している場所なのだそうです。

今日の星空観察を案内してくださる「星のソムリエ」さん。長年野辺山宇宙電波観測所に勤務され、ブラックホール発見にも携わっていたんだそうです。

ちなみにこの場所、『HIGH RAIL』星空号の車内。2号車の最後尾に、星にまつわるミニギャラリーがあるんです。関連書籍を置くほか、驚きの仕掛けも…! その仕掛けが何かは、ぜひ乗って確かめてくださいね。

野辺山駅に到着。ここでいったん下車します。ホームには「JR線最高駅 野辺山」の標識が立っています。JR全線で、日本一標高の高い場所にあるのが野辺山駅です。

この近くにJR鉄道の線路で最も標高が高い地点があり、その標高が1375m。これが『HIGH RAIL 1375』の車名の由来になっているそうです。

19時前、ほんのり明るい野辺山駅前。ここで約1時間星空観察会が行われますが、梅雨のためかどんより曇り空…コンディションが整うことを祈りながら、徒歩数分の会場に移動して、夏の星空の解説を聞きます。

星空解説のスライドショー。文字どおり満天の星々を写した映像に、乗客の皆さんもどよめきます。

夏の野辺山では天の川を中心に、織姫彦星で有名なわし座アルタイル、こと座ベガ、白鳥座デネブの「夏の大三角形」など、たくさんの星を見られるそう。街では見えない暗い星も、ここだと肉眼で観察できるというから驚きです。

だいぶ空が暗くなりましたが、厚い雲が垂れ込めて星は見えず…うーん残念! それでも参加した乗客全員で、空に目を凝らします。

わずかな雲の切れ間から星が瞬くと、「あ、見えた!」とみんなで大喜び。不思議な一体感が生まれた観察会でした。

20時、再び車両に乗り込んで夕食タイム。オプションプランで予約していた特製弁当をいただきます♪

「高原野菜とカツの弁当」でも有名な、小淵沢駅の老舗駅弁店「丸政」さんの『HIGH RAIL』星空号限定商品。地元の野菜やお肉を使った10種のお惣菜は、素材の風味が豊かでおいしい! ところどころに星の型抜きをした食材が入っていて、大人でもテンションが上がります。

星空号のオプションプランはこのお弁当ですが、日中走る『HIGH RAIL』1号は沿線の旬の食材をたっぷり味わえるブランチ、2号は旬の果実を使ったスイーツが楽しめます。

こちらはお弁当とセットのオリジナルグッズ。ロゴ入りレジャーシートかブランケットが選べます。

1号車には車内販売ブースがあります。オリジナルグッズや軽食のほか、地元のワインやビールも販売。お酒を飲みながら移動できるのも、鉄道の旅ならではのヨロコビですね。

野辺山駅を出発すると、『HIGH RAIL』星空号は一路終点の小諸駅を目指します。星は見えないものの、車窓の暗闇を眺める人、星空の本を読む人など、乗客の皆さんはめいめいに、夜の鉄道旅を楽しんでいました。

ただの移動手段ではなく、乗ること自体が旅の目的になる観光列車。日常生活では車が多いため、小海線に乗ること自体が初めてでしたが、絵に描いたように爽やかな夏景色、高原の涼やかな夜風、乗員の方々の細やかなおもてなしに、鉄道の旅っていいなあ…と実感した1日でした。

『HIGH RAIL1375』の運行日など詳しい情報は、JR東日本のWEBサイトをご覧ください。

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