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東御の風土が育んだ旬の素材をひと皿に「ヴィラデスト ガーデンファームアンドワイナリー」

長野県にはワイン生産の盛んな「信州ワインバレー」が4か所あります。なかでも県東部の東御市を中心とした「千曲川ワインバレー」は、雨が少なく日照時間が長い気候と、欧州系のワイン用ブドウに適した土壌が特徴。熱意ある生産者・醸造家が集まり、高品質で個性豊かなワイナリーが続々と誕生しているエリアです。

東御市の「ヴィラデスト ガーデンファームアンドワイナリー」は、千曲川ワインバレーのワイナリーの草分け。農園主・ワイナリーオーナーは、画家・エッセイストとしても活躍する玉村豊男さんです。2003年のオープン以来、標高850mの自社農場と県内の契約ヴィンヤードで生産した原料を100%使用し、数々のワインコンクールで高く評価されるワインをつくっています。

おいしいワインには、おいしい料理。ワイナリーに併設されたカフェレストランでは、農場で栽培した野菜をメインに、厳選した地元の食材を味わえます。 「ブドウ畑の風景を見ながら、そのブドウからつくられたワインを飲む。野菜畑やガーデンを眺めながら、そこでいま採れたばかりの、新鮮な素材を素直に生かした料理を囲んで楽しい時間を過ごす」という玉村さんの言葉どおり、畑と厨房、食卓が最短距離で結ばれた食体験ができると、首都圏からもここを目指して訪れる人が列をなす人気店なのです。

9月中旬、秋の実りに満ちたヴィラデスト ガーデンファームアンドワイナリーを訪れました。

見晴らしのよい丘の上に広がるガーデンファーム。その名の通り、秋の草花と一緒に野菜やハーブが育てられています。

ところどころにガゼボやベンチがあり、ゆっくりと庭での時間を楽しめます。

ブドウ畑の横でせっせと草を食べるヤギを発見。

カフェの入り口にはワインのほか、素敵なテーブルウェアや雑貨が並ぶショップがあります。玉村さんの植物画をあしらったプレートは、カフェでも使用されています。

カフェはワイナリーの2階にあり、大きな窓越しに醸造作業を見学できます。

丘一面のブドウ畑と、遠く八ヶ岳まで見渡せるカフェのテラス席。

取材当日の朝に収穫を終えたばかり、というピノ・ノワールの畑が眼下に広がります。

アミューズ・前菜・パンのバスケット・メインディッシュ・ソフトドリンク・デザートの「ヴィラデストランチコース」。もちろんヴィラデストワイナリーのワイン・蒸留酒をグラスで楽しめます。

前菜は「秋のヴィラデスト」。目の前の農場や近郊の契約農家から届いた旬の野菜は、香りも味わいも驚くほど豊か。オーブンで焼いたトマトがこんなに甘くておいしいなんて…と感動。

メインディッシュは「信州山ごはん」にも登録されている、「骨付き信州紅酔豚(こうすいとん)の炭火焼き」。メニューの中でもっとも人気のひと品です。
長野県の北部・中野市で生産されている信州紅酔豚は、三元豚(ランドレース×ヨークシャー×デュロック)に、人間が食べる食品と同じものを使った発酵飼料を与えて育てたプレミアムな豚。くせや雑味が全くなく、ジューシーな旨味としっとり、あっさりした肉質が特徴です。
炭火で焼いた骨付きの厚切りロースを、山椒・お醤油・オリーブオイルのソースでいただきました。ナイフがすっと入る柔らかさ、しっとりした赤身と甘みのある脂身の絶妙なバランス…!
ひと口、またひと口と手が止まりません。気がつけばお皿の上は、ギリギリまでお肉を削いだ骨だけに。ボリュームたっぷりですが、素材の特性を生かしきる調理法で、女性や高齢の方でもペロリと食べてしまうお客様が多いのだそうです。

フォカッチャやバゲットなどのパンも、もちろん自家製。

デザートはマスカルポーネのパンナコッタと、イチジクと赤スグリのアイスクリーム。今年豊作だったという自家製ブルーベリーのソースが、たっぷりと添えられています。夏の終わりから秋にかけて旬を迎える果物が、極上のスイーツに。もう、幸せのひと言に尽きます…

ランチの後で偶然にも、カフェから見えた畑で収穫されたばかりのピノ・ノワールの仕込み作業を見学することができました。
10品種以上のブドウを栽培するヴィラデストワイナリーでは、取材した9月後半が収穫・仕込みの最盛期です。
自社醸造の強みを生かし、ブドウの状態を見極め、最高のタイミングで仕込みを行っているそう。収穫・仕込みのタイミングは毎年のお天気次第なので、この季節はとてもハードな毎日なのだといいます。

ぶどうを軸と果実に分ける徐梗(じょこう)作業。

専用機械で、ぶどうの粒だけを選別。

発酵用タンクに移します。かなりの重労働ですね…

発酵用タンクからは、すでに甘くうっとりするような香りが。これから発酵や熟成など様ざまな工程を経て、2年半以上後にヴィラデストワイナリーのワインとしてデビューするのだそうです。その時が楽しみですね!

「豊かな実り」を具現化したようなワイナリーの美しい風景、鳥の声や爽やかな風。とれたばかりの素材の風味を、繊細に引き出した料理の数々。そのすべてが相まって、とても贅沢なひと時を過ごすことができました。
カフェのメニューは季節とともに移り変わり、初冬には鹿などのジビエが登場することもあるそう。
ワインと食を通じ、信州の風土を全身で感じられるヴィラデストガーデンファームアンドワイナリーで、秋の休日を過ごしてみませんか。


【ヴィラデスト ガーデンファームアンドワイナリー】
〒389-0505 長野県東御市和6027
TEL 0268-63-7704(ワイナリーカフェ)
http://www.villadest.com/index.html

◎営業時間:10:00~日没まで(ランチタイム11:00~14:00)
※今回ご紹介した「ヴィラデストランチコース」は、11:30~/13:30~の入れ替え制。予約がおすすめです。
◎休業日:12月下旬~2月末まで冬季休業
◎アクセス:長野新幹線「上田駅」からタクシーで約20分、またはしなの鉄道「大屋駅」・「田中駅」からタクシーで約15分

信州山ごはん&地酒「ヴィラデストカフェ」ページはこちら


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