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「農園カフェ ラビット」大町の高原で 自家製採れたて野菜とジビエのランチ

長野市街から白馬方面に向かい、有料道路を通って美麻(みあさ)地区を南に抜ける大町街道。新行(しんぎょう)高原のそば店エリアを通過して間もなく、中山高原キャンプ場と昔の大町スキー場の間に「農園カフェ ラビット」はあります。

入り口は広く、車が何十台も停められそうなスペースがありますが、すぐそこに建物がありません。ちょっとのぼった丘の上に見えるのがそうでしょうか。

予定より到着が早かったので、入り口に立っていた案内看板を参考に、少し散策してみることにしました。

秋の気配が感じられる広い斜面に、収穫時期のソバが色を添えています。ソバって刈り取っても茎が赤いんですね。
晴れていれば、林の向こうにアルプスがきれいに見えるそうです。今日は少し、残念。

一緒に訪れた友人は、一面が菜の花の季節に来たことがあるとか。今より少し前、ソバの白い花が一面に咲く頃も、きっときれいだろうなあ。季節を変えて、訪れてみたいです。

お店の前には広い柵があって、中では可愛いヤギの親子が優雅に草を食んでいました。

「ユキちゃん!」と声をかけてみたら反応があったので、しばし見つめ合い。・・・癒されました~。
しかし後で聞いたら、この子のお名前は「さくらちゃん」。子ヤギを見るとつい「ユキちゃん」と呼んでしまうのは、日本人の性(さが)だと思います…。

お名前といえば、カフェの店名「ラビット」は、昔この辺りに野ウサギがたくさん走っていたことから来ているんだそう。さらに、オーナーの「干支」にもちなんでいるそうです♪

外観同様、手作り感にあふれた店内。座席近くには雑誌が置いてあります。気取ったところがなくて、肩の力を抜いてゆっくり時間を過ごせそうです。

靴を脱いでくつろげるテーブル席と、窓辺に向かった席があります。今回は、大自然を眺めながら窓辺でいただこうかな。

入り口のカウンターで、先に注文をします。メニューはいろいろあって悩みますが、今日のお目当てはやっぱりジビエ!友人もいるので、バリエーションでいくつか頼んでみました。

信州山ごはん&地酒 提供店」の看板が。地元素材で健康的なこちらの料理は、「長野県のお墨付き」なんですね。

カウンターの向かいでは、採れたての野菜や卵、地元の特産品、雑貨などを買うことができます。

まさに「生きてる」!艶々(つやつや)の素材を見るだけで、ワクワクしてきます。

セルフサービスの「ハーブ水」。

農園で採れたハーブが氷水に入っているだけなのですが、これがとってもさわやか!地元のお水もおいしいからなのでしょうが、いくらでもおかわりしてしまいます。

さあ、お料理が運ばれてきました。食べるのがもったいない、目にも美しい前菜たち。3人分なので、ちょっとたっぷり目です。

太陽をたっぷり浴びて育った野菜本来の味が、しっかり引き出されています。スープも具がゴロゴロ入って、大地の旨みが凝縮されている感じ。とても満足感があります。

さて、いよいよメインのお料理の登場です。
『手作り鹿のソーセージとポークサルシッチャの盛り合わせ』(1500円)。天然酵母のパンがついてきます。サルシッチャとは、イタリア語で「腸詰」のこと。

鹿のソーセージは、ふだん食べたことのないお肉の味でしたが、臭みは全くなく、かえって上品な味わいの印象。お隣のポークとの違いが分かりやすくて、ジビエ初心者にぴったりなプレートだと思います。野菜も含め、それぞれに調理された素材たちが、存在感を競い合うかのようでした。

こちらは『鹿スープカレー』(1500円)。色鮮やかなごろごろお野菜と一緒に、紫米でいただきます。

柔らか~く煮込まれた鹿肉は、これまた食べやすく、食が進みます。そこに乗っかる温玉が絶妙!

そして『猪の具沢山カレー』(1500円)。鹿とはまた違った味のお肉ですが、これもまたぜんぜん臭みがなく、どんどんいけます。昔食べた猪肉の印象が変わりました!野菜も、いちいち美しくておいしい。

ジビエを提供するようになったのは、8年前にこちらに移り住んだオーナーでシェフの児玉信子さん。野菜をつくりたくて農場で作物を育てていましたが、収穫直前のトウモロコシを一夜にしてクマに食べ尽くされたり、悲しい被害にたくさん遭ったそうです。そこで生きるために狩猟せざるをえなくなり、現在は「銃」と「罠」の2種類の狩猟免許をもって自らシカやイノシシを捕まえながら、お店でジビエ料理を提供しています。

お話のついでに、すごい道具を見せていただきました。

お肉をさばくための包丁です。初めは1~2本だったのが、経験を重ねるごとに種類が増えていき、いまではアタッシュケースいっぱいに。皮を剥ぐとか、肉をそぐとか、それぞれに役割が違います。

以前は狩猟をしても解体する場所がなく、軽トラックの荷台にブルーシートを敷いてさばいていたとか。最近は皆でつくった専用の施設のおかげで、ずいぶん楽になったのだそう。
実はこの日も、シカ3頭、イノシシ2頭の解体のため17時に集合がかかったとのこと。児玉さんはこのスゴイ道具をもって、現場へ向かいます。

自分でも思わぬ方向へ転がっていく、そんな人生をまるごと楽しんでおられる自然体のオーナーの、野趣あふれる農園カフェ。積雪の時期以外はオープンしているそうなので、季節を変えて、ぜひ旬のおいしさを味わいに出かけてみてください。


【農園カフェ ラビット】
長野県大町市大町8295-48
TEL 080-1065-1627(児玉さん)

◎営業時間:11時~15時
◎定休日:火曜日
※積雪期の12月~3月は冬期休業

信州山ごはん&地酒「農園カフェ ラビット」ページはこちら


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