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絶景の南アルプスへ

夏でも雪山と見間違えるほどの花崗岩の白さで個性を際立たせる南アルプス・甲斐駒ケ岳。『日本百名山』を著した深田久弥によると「日本十名山を選ぶなら甲斐駒ケ岳は外せない」というほどの名山で、角錘状の豪快な山容は本場ヨーロッパのアルプスを彷彿させます。この山には、バスでしか行けないからこそ味わえる感動が待っています。大自然を間近に感じ、人生が変わるような南アルプスの1泊2日の旅をご提案します。

DAY 1

11:00美和湖でSUP体験ツアー

さて、新宿から伊那市に到着し、まず向かったのは南アルプスのふもとにあるダム湖・美和湖。ここで楽しめるのがSUP(スタンドアップパドルボード)です。水に浮かぶボードの上に立ち、パドルで漕いで進むSUPは誰でも気軽に体験できるとあって世界中で流行中。今回はランチを含む3時間のツアーを体験。最初は恐る恐るだったものの、次第にコツをつかむことができ、水辺からの新鮮な視点で周囲の自然を満喫できて大満足でした。

シャトルバスで約15分

14:45分杭峠(ゼロ磁場)でリラックス

続いて訪れたのは、世界有数のパワースポットとして高い人気を集める分杭峠。シャトルバスでしかアクセスができない不便な場所ながら、気を発すると言われる「ゼロ磁場」のパワーを得ようと、この日も多くの人が訪れていました。老若男女が思いにふけったり、昼寝をしたりと、思い思いに過ごしている姿が印象的でした。

  • 分杭峠
  • TEL0265-98-3130(伊那市役所商工観光部高遠長谷商工観光課長谷商工観光係)
シャトルバスと市バスで約2時間
「華留運」で高遠そばに舌鼓

17:00「信州そば発祥の地」伊那で伝統そばを堪能

少し早めの夕食は、「信州そば発祥の地」である伊那市の高遠へ。この地で食べられるのが、辛味大根の搾り汁に焼き味噌を溶いたつゆで食べる「高遠そば」。「華留運(けるん)」ではつゆにクルミを使ったそばも提供しており、登山に造詣が深い店主との会話とともにさまざまな味わいを楽しめました。

タクシーで約1時間
伊那市の星空観察(写真は、鹿嶺高原からの星空)

18:00南アルプスの別名「赤石山脈」にちなんだ宿泊施設へ

夕食後は、2016年に古民家を改装してオープンした宿泊施設「赤石商店」へ。ドミトリー(相部屋)を中心としたゲストハウスと食堂、シネマスタジオ、畑を利用したキャンプ場を併設した複合施設です。床材には地元のアカマツを使い、上伊那郡中川村で暮らすチェコ出身のイエルカさんが作る薪ストーブを設けるなど、全体から伊那谷を感じることができます。ここでコーヒーを飲み、のんびりとくつろぎながら、翌日の登山に備えました。また、空気が澄み、光害が少ない伊那市では街なかからも夜空の星を観察できます。赤石商店からも少し歩くだけで美しい星を眺めることができます。時間があれば長谷地区の鹿嶺高原からの星空も感動的、とのことでした。

DAY 2
北沢峠から甲斐駒ヶ岳登山スタート

5:30いざ、絶景の甲斐駒ケ岳へ

翌日は早朝に宿をチェックアウト。仙流荘バスターミナルから一日数本しか運行しない南アルプス林道バスに乗って甲斐駒ケ岳登山口の北沢峠をめざします。急峻な山容と、雪山のようにまばゆい花崗岩の白さが特徴的な甲斐駒ケ岳は、バスでしか行けないからこそ味わえる特別感があるのに難易度は高くなく、登山初心者も楽しめる名山。角錘状の豪快な山容は、本場ヨーロッパのアルプスを彷彿させ、古くから信仰登山によって開山された歴史ももちます。

  • 南アルプス林道バス営業所
  • TEL0265-98-2821
タクシーとバスで約1時間30分
途中の駒津峠で休憩

7:00森林限界を超え、ハイマツ帯を登山

北沢峠からの登山道は双児山と仙水峠を経由する2ルートがあり、コースタイムは往復で6時間半。山梨側の「黒戸尾根ルート」の半分の時間で山頂に到着できます。今回は甲斐駒ケ岳の眺望がすばらしい「双児山経由ルート」を登りに選択。見通しの悪い樹林帯を必死に登り、森林限界を越え、突如視界が開けたときの感動は何ものにも代えがたいものがありました。ハイマツ帯や岩場など変化に富んだ登山道も面白く、すぐ近くに望む仙丈ヶ岳や遠くの富士山の眺望も感動的。

登山:約4時間
渓流沿いを下って北沢峠に戻る

11:00山頂到着、360度の大パノラマ!

山頂では大パノラマと石碑や花崗岩が林立する不思議な光景に、心が震えるのを感じました。下山は、真横に立ちはだかる甲斐駒ケ岳や圧倒的な迫力の摩利支天を望む「仙水峠経由ルート」へ。岩塊斜面が続く仙水峠や清流、丸太の橋などを超えて北沢峠がゴールです。到着後は、ひと皮むけたような充実感と心地よい疲れ、これまでの人生では味わったことのない達成感に包まれました。登山をした者でしか味わえない感動が、ここにはありました。

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