
YouTube「令和の虎CHANNEL」に登場した、しまちゃんこと嶋原崇(しまはら たかし)さん。
今回の志願内容は、
「AIを相棒にした競馬予想サイトを作りたい」
という、令和の虎でも珍しい「AI×競馬」をテーマにしたものでした。
しかし、プレゼン開始直後から虎たちからは、
「それで勝てるなら自分で馬券を買えばいいのでは?」
「予想を販売するビジネスと何が違うのか?」
「ギャンブルで不幸になる人を増やさないか?」
など、かなり厳しい意見が続出。
一時はどうなることかと思われました。
ところが話が進むにつれて、嶋原さんが本当に作りたいものが、単純な「当たる馬をAIが教えてくれるサービス」ではないことが徐々に明らかになります。
そして最終的には、意外な結果が待っていました。
この記事では、
しまちゃん(嶋原崇)とは何者なのか
これまでの経歴
なぜ23年間続けた調理の仕事を辞めたのか
令和の虎で提案した「AI×競馬」とは何なのか
虎たちが問題視したポイント
競馬予想AIとの違い
150万円の出資希望はどうなったのか
この回からビジネスをする人が学べること
について詳しくまとめます。
- しまちゃん(嶋原崇)とは何者?
- 約23年間続けた調理師の仕事から競馬の世界へ
- なぜそこまで競馬が好きなのか?
- 実は高額な競馬予想を購入した過去も
- 令和の虎で希望したのは150万円
- しまちゃんが作りたい「AI×競馬」とは?
- ChatGPTを使えば同じことができるのでは?
- 「勝てるなら自分で馬券を買えばいいのでは?」という厳しい指摘
- 平出心社長の説明でサービスの本質が見えてくる
- そもそも競馬はなぜ長期的に勝つのが難しい?
- 「AI予想」と「AI壁打ち」は大きく違う
- AIだけでなく「コミュニティ」も重要
- 開発はすでに約80%まで進んでいた
- 単勝回収率116.5%という実績も紹介
- しまちゃん自身はいくら競馬で勝っている?
- 虎たちが最も心配した「ギャンブル依存」の問題
- しまちゃんの思いが伝わり始め、空気が変わる
- ただし最大の問題は「サービスの軸がブレていたこと」
- 希望した150万円の使い道にも驚き
- 出資条件はどうなっていた?
- ファイナルジャッジの結果は?
- 最終的に誰から150万円を受け取った?
- なぜ平出社長は150万円を出そうと思ったのか?
- このサービスは本当に成功するのか?
- この令和の虎から学べる3つのこと
- 競馬をする人が知っておきたい注意点
- まとめ|しまちゃんは「AIに予想させる」のではなく「AIと一緒に予想する」競馬を目指す
しまちゃん(嶋原崇)とは何者?
しまちゃんこと嶋原崇さんは、競馬に関するデータやコンテンツを販売しながら、AIを活用した新しい競馬サービスの開発を進めている人物です。
令和の虎出演時の年齢は45歳。
番組では「SNSではしまちゃんとして活動している」と自己紹介しています。
これまでの経歴で特に興味深いのが、最初からIT業界や競馬業界で働いていたわけではないということ。
高校卒業後に調理師専門学校へ進み、その後はなんと約23年間にわたって調理の仕事一筋で働いていました。
現在はその仕事を辞め、競馬関連のコンテンツ販売を行っています。
嶋原崇さんのプロフィール
名前:嶋原 崇
活動名:しまちゃん
年齢:45歳(令和の虎出演時)
以前の職業:調理関係
調理業界での経験:約23年間
現在:競馬コンテンツ販売
競馬歴:約25年
主なテーマ:AI×競馬、データ分析、期待値
令和の虎での希望額:150万円
出資形態:投資
本人のnoteでも、競馬を「マイナスサムゲーム」と捉えたうえで「期待値を追う」ことを重要視し、予想を楽しみながら思考を可視化するサービスを提案しています。
約23年間続けた調理師の仕事から競馬の世界へ
嶋原さんのキャリアで最も目を引くのが、23年間続けた調理の仕事を辞めていることです。
高校卒業後に調理師専門学校へ進学。
その後、約23年間にわたって調理の仕事を続けてきました。
45歳という年齢を考えると、人生のかなりの部分を料理の世界で過ごしてきたことになります。
ところが嶋原さんは「AI×競馬」の可能性に魅力を感じて脱サラ。
令和の虎出演時点では、競馬に関する統計データなどのコンテンツを販売していました。
番組内では、
「好きなことをビジネスとしてやっていきたい」
という趣旨の思いも語っています。
飲食の仕事をしていた頃より稼働時間自体は増えたそうですが、それでも競馬について研究することが好きなため続けられているとのこと。
45歳で20年以上続けた仕事を辞め、まったく違う分野へ挑戦するという経歴は、今回の志願者の大きな特徴でしょう。
なぜそこまで競馬が好きなのか?
嶋原さんの競馬歴は約25年。
競馬を始めた背景には父親の影響もあったそうです。
そして嶋原さんが競馬に強く引き込まれるきっかけになったのが、名馬スペシャルウィークでした。
自分が予想した馬が勝つ。
そして好きな馬が大きなレースを駆け抜ける。
そうした競馬特有のドラマに強く魅了されたと話しています。
つまり嶋原さんにとって競馬は、単純に「お金を増やすためのギャンブル」ではありません。
馬のドラマを見ること、自分で予想すること、そして予想した結果を見届けること自体がエンターテインメントなのです。
この考え方が、今回のビジネスの根底にもあります。
実は高額な競馬予想を購入した過去も
今回のサービスが生まれた背景を理解するうえで重要なのが、嶋原さん自身も長年、競馬でなかなか勝てなかったことです。
競馬歴は約25年ありますが、
「どれだけ予想してもなかなか勝てなかった」
と率直に話しています。
そこで他人の予想に頼るようになり、高額な競馬予想サービスを購入した経験もあったとのこと。
番組では、50万円や100万円クラスの予想サービスを購入した経験についても語っています。
しかし、それでも勝つことはできませんでした。
嶋原さん自身、この頃の自分について「情報弱者だった」という趣旨の表現をしています。
そして最終的にたどり着いたのが、
「誰かから正解を買うのではなく、自分自身で考えて予想できるようになろう」
という考え方でした。
ここが今回のサービスを理解するうえで非常に重要です。
令和の虎で希望したのは150万円
嶋原さんが令和の虎で希望した金額は、
150万円。
出資形態は「投資」です。
そして掲げた未来は、
「競馬予想を究極のエンタメに。AIを相棒にした予想サイトを作りたい」
というものでした。
ただ、この言葉だけを聞くと、
「AIが当たる馬を教えてくれる競馬予想サイトなのでは?」
と思う人も多いでしょう。
実際、虎たちも最初はそのように受け取りました。
ところが、嶋原さんが目指しているサービスは少し違います。
しまちゃんが作りたい「AI×競馬」とは?
最大のポイントは、
AIそのものに競馬を予想させるサービスではない
ということです。
基本的な考え方は、
「予想するのは人間」
「AIはその予想を整理する相棒」
というもの。
嶋原さんは、競馬のコースなどの基礎データや、自身が作成した過去の統計データをAI側に用意。
そこへ利用者が、
「この馬は調子が良さそう」
「このようなレース展開になるのではないか」
「この馬を本命にしたい」
など、自分の考えを入力します。
するとAIが利用者の考えを整理し、確率やグラフなどにして「見える化」するという仕組みです。
つまり、
人間の予想 → AIとの壁打ち → 思考の整理 → 数値化・可視化 → オッズや期待値と比較 → 馬券購入を判断
という流れを作ろうとしているわけです。

ChatGPTを使えば同じことができるのでは?
ここで虎から出たのが、
「それならChatGPTやGemini、Claudeでもできるのでは?」
という非常に重要な指摘でした。
AIサービスを作る人にとって、これは避けて通れない問題でしょう。
単純に、
「AIに自分の考えを整理してもらう」
だけなら、確かに生成AIでもできます。
これに対して嶋原さんは、一般的な生成AIの場合、適切なデータやプロンプトを用意しなければ回答が安定しなかったり、ハルシネーションが発生したりする可能性があると説明。
そのため、
競馬に必要なデータや仕組みをあらかじめ作り込んだ専用AI
として提供することに価値を置いていました。
この点は、AIを使ったサービスを考えている人にも参考になります。
今後「AIを使っています」だけでは差別化にはなりにくく、
「なぜ汎用AIではなく、その専用サービスを使う必要があるのか?」
まで説明できなければ、ビジネスとしては厳しくなっていくでしょう。
「勝てるなら自分で馬券を買えばいいのでは?」という厳しい指摘
今回、序盤から何度も指摘されたのが、
「本当に勝てるなら、その方法を販売せず自分で馬券を買えばいいのでは?」
という問題です。
これは競馬予想ビジネスでよく出てくる疑問でしょう。
本当に高い確率で利益を出せる方法を知っているのであれば、なぜ月額料金などを取って他人に教える必要があるのか。
嶋原さんはこれに対し、
「ユーザーと一緒にコミュニティを作りたい」
「自分の考え方を体系化したい」
と説明します。
しかし序盤ではサービスの説明がうまく伝わらず、虎からは厳しい質問が相次ぎました。
平出心社長の説明でサービスの本質が見えてくる
今回のプレゼンで非常に大きな役割を果たしたのが、競馬予想の世界に長く携わっている平出心社長でした。
平出社長は、単純に「的中率を高めること」と「馬券で利益を出すこと」は同じではないと説明します。
たとえば非常に高い確率で勝つと思われている馬でも、多くの人が購入すればオッズは低くなります。
反対に、
「実際に勝つ可能性」と「現在のオッズ」を比較し、割に合う馬券を探す
という考え方があります。
ここで重要になるのが「期待値」です。
嶋原さんのサービスも最終的には、自分が考えた勝率と実際のオッズを照らし合わせながら、馬券を買うべきか判断する方向を目指していました。
そもそも競馬はなぜ長期的に勝つのが難しい?
今回の動画を見るうえで知っておきたいのが、競馬の「払戻率」です。
JRAの通常の設定払戻率は券種によって異なり、
単勝・複勝:80%
枠連・馬連・ワイド:77.5%
馬単・3連複:75%
3連単:72.5%
WIN5:70%
となっています。
つまり、参加者が出したお金がそのまま100%参加者へ戻される仕組みではありません。
だからこそ、単純に「たくさん当てれば勝てる」という話ではなく、オッズに対して勝つ可能性が割に合っているかを見る「期待値」の考え方が重要になるわけです。
「AI予想」と「AI壁打ち」は大きく違う
今回の動画で視聴者にとって特に勉強になるのがここでしょう。
一口に「AI×競馬」と言っても、
① AIに勝つ馬を予想させる
のと、
② 人間が考えた予想をAIに整理してもらう
のではサービスの性質がまったく違います。
嶋原さんが目指しているのは後者です。
たとえばAさんが、
「1番と5番が強いと思う」
と入力した場合と、
Bさんが、
「3番と7番が良いと思う」
と入力した場合では、AIから出てくる内容も変わります。
AIから全員に同じ「正解馬」が配信されるわけではありません。
自分自身が予想の主体であり、AIはあくまで補助役。
言い換えるなら、
「競馬版AI壁打ちサービス」
と考えると分かりやすいでしょう。
AIだけでなく「コミュニティ」も重要
プレゼンが進むにつれて明らかになったのが、嶋原さんが本当に作りたかったものはAIツールだけではないということ。
競馬好きが集まるコミュニティ
という側面もかなり重視していました。
利用者同士が、
「自分はこの馬だと思う」
「この組み合わせはどうだろう?」
「このデータならこちらでは?」
と意見交換できる場所を作る。
そこに「AIとの壁打ち機能」が付いているイメージです。
事前面談では「オンラインサロンのようなサービス」という説明もあったことが番組内で明かされています。
この説明になると、サービスの方向性がかなり分かりやすくなります。
開発はすでに約80%まで進んでいた
嶋原さんによると、令和の虎出演時点でサービス開発は**約80%**まで進んでいました。
単なるアイデア段階で150万円を希望していたわけではありません。
過去の大きなデータをベースにしながら、そこへユーザー自身の予想を加え、それぞれの考え方に応じたグラフなどが表示される仕組みを開発していました。
また、現在販売している統計データなどを発展させる形で、新サービスを作ろうとしていました。
単勝回収率116.5%という実績も紹介
番組の後半では、嶋原さんが有料会員向けに公開していたロジックについて、
「単勝回収率116.5%」
という数字も紹介されました。
これに対して競馬に詳しい平出社長は、数字が事実で一定期間継続しているのであればかなり高い水準だという趣旨の評価をしています。
ただし、ここは注意が必要です。
競馬の回収率は、対象期間・レース数・購入条件などによって大きく変わります。
番組内でも、そのデータがどの期間から提供されていたのかなどについて確認が行われました。
したがって、
「116.5%だから将来も必ず儲かる」
という意味ではありません。
過去の成績と将来の結果は別物として考える必要があります。
しまちゃん自身はいくら競馬で勝っている?
ここも興味深いところです。
「それだけ競馬を研究しているなら、本人はいくら勝っているのか?」
という質問が出ました。
嶋原さんは、前年について年間10~20万円程度のプラスだったと説明しています。
「意外と少ない」と感じるかもしれません。
しかし嶋原さんは、一つのレースに大金を投入するスタイルではありません。
資金が30万円なら、その1%にあたる3,000円程度を一つのレースに使うといった資金管理を行っていると説明しています。
これは今回のサービスの方向性を考えるうえでも重要でしょう。
一発逆転を狙うのではなく、
感情的に馬券を買うことを減らし、自分の予想と資金を管理する。
この考え方は、序盤に虎たちが想像していた「絶対に当たるAI予想」とはかなり違います。
虎たちが最も心配した「ギャンブル依存」の問題
今回の回では、事業内容以上に長く議論されたテーマがあります。
それが、
「ギャンブルで不幸になる人を増やしてしまわないか?」
という問題です。
虎の中には、家族がギャンブルによって苦しんだ経験などから、競馬ビジネスに強い抵抗感を示す人もいました。
「このサービスが競馬を始めるきっかけになり、借金をするほどのめり込む人が出るのではないか」
という懸念です。
これは単なる感情論として片付けられない問題でしょう。
実際、JRA自身もギャンブル等依存症対策として、相談窓口の設置や入場制限、インターネット投票の利用停止、購入上限額設定などの取り組みを行っています。
競馬関連サービスを運営するのであれば、
「どうすれば勝てるか」だけでなく「利用者が過度にのめり込まない仕組みをどう作るか」
も重要な課題になりそうです。
しまちゃんの思いが伝わり始め、空気が変わる
序盤はかなり厳しい雰囲気でした。
しかし後半になると、少しずつ虎たちの見方が変わっていきます。
嶋原さん自身が高額な予想サービスを購入して失敗した経験。
誰かの予想にすがるのではなく、自分で考えられるようになりたいという思い。
そして何より、
「競馬そのものが本当に好き」
という気持ちが伝わり始めたからです。
単純に「競馬で儲けるサービスを作って一儲けしたい」という人物ではなかったことが分かってきます。
本人が目指していたのは、
競馬好き同士が集まり、自分で予想し、AIを相棒として考え、みんなで競馬を楽しむ場所
だったのです。
ただし最大の問題は「サービスの軸がブレていたこと」
今回のプレゼンで最も大きな課題だったのは、サービスそのものより、
「誰に、どんな価値を提供するサービスなのか」が最後まで分かりにくかったこと
ではないでしょうか。
番組中でも、
勝率を上げるサービスなのか
回収率を上げるサービスなのか
自分の予想を整理するサービスなのか
馬券の買い方を改善するサービスなのか
競馬仲間を作るコミュニティなのか
という点が何度も議論されています。
実際、嶋原さん自身もラスト付近で「ブレブレだった」「詰めが甘かった」という趣旨の発言をし、虎の意見を取り入れながらサービスを修正する姿勢を示しました。
これは起業を考えている人にとって非常に参考になる場面です。
希望した150万円の使い道にも驚き
出資金の内訳にも面白いポイントがありました。
その中には、競馬に詳しい平出心社長とのコラボレーションなどに40万円を使う計画が含まれていました。
つまり、平出社長が出資した場合、
「出資したお金の一部が自分へのギャラとして戻ってくるのか?」
という少し変わった状況になります。
番組でもこの点は笑いを交えて突っ込まれていました。
しかし結果的には、この「平出社長と組みたい」という考えが重要な意味を持つことになります。
出資条件はどうなっていた?
嶋原さんが提示したリターン計画は特徴的でした。
150万円の元本が全額回収されるまでは、
毎月の売上の20%を配当。
元本回収後は、
3年間、売上の10%を配当。
さらに事業がうまくいかなかった場合でも、
出資金の半額にあたる75万円を返金する
という内容を提示しました。
そしていよいよファイナルジャッジメントを迎えます。
ファイナルジャッジの結果は?
結果は次のようになりました。
西社長:0円
三原社長:0円
孫社長:10万円
竹内社長:40万円
そして最後に残った平出社長。
競馬業界を長年見てきた平出社長が出した金額は――
150万円。
なんと平出社長だけで希望額を満たしました。
合計金額は、
200万円。
希望額150万円を50万円も上回る結果となり、
完全ALL達成
となりました。
文字起こしでも最終的に「完全オール」となったことが確認できます。
最終的に誰から150万円を受け取った?
200万円が積み上がりましたが、希望額は150万円です。
そのため嶋原さん自身が、誰から出資を受けるのか選択します。
最終的に選んだのは、
竹内社長:40万円
平出社長:110万円
合計、
150万円
でした。
特に重要なのは平出社長でしょう。
単にお金を出すだけではなく、競馬業界について豊富な知識を持っているため、サービスの方向性そのものを一緒に修正できる可能性があります。
なぜ平出社長は150万円を出そうと思ったのか?
平出社長が評価したポイントは、「絶対に儲かる予想を売る」という方向ではなかったことです。
平出社長は番組内で、競馬予想業界には「儲かる」と強く宣伝する悪質なサービスが非常に多いという趣旨の話をしています。
一方、嶋原さんは自分のサービスについて「これを使えば必ず儲かる」とは説明していません。
そこで平出社長は、
「予想そのものを売るのではなく、自分で予想した人が効率よく馬券を買うためのサービスへ寄せた方がいい」
という方向性を提案しました。
つまり、
「AIが勝ち馬を教えてくれる」
ではなく、
「あなたが考えた予想を、どう馬券として組み立てるかをAIが支援する」
という方向です。
ここまで絞り込めれば、サービスの特徴はかなり明確になります。
このサービスは本当に成功するのか?
ここからは動画内容を踏まえた考察です。
このサービスには面白い可能性がある一方、課題もあります。
最大の強みは、
「AIに答えを出してもらうのではなく、人間が考える楽しさを残していること」
でしょう。
生成AIが普及すると、何でもAIに答えを聞くようになります。
しかし競馬の場合、それでは本来の「予想する楽しみ」が薄れてしまいます。
自分で、
「展開はこうなる」
「この馬の調子がいい」
「人気はないが、この条件なら狙える」
と考える。
その考えをAIが整理する。
これはAI時代だからこそ面白い発想かもしれません。
一方で課題は明確です。
「競馬仲間を作るコミュニティ」
「予想を整理するAI」
「期待値を計算するツール」
「馬券購入を支援するサービス」
を全部入れてしまうと、何のサービスなのか分からなくなる可能性があります。
平出社長が指摘したように、
「自分で予想したい競馬ファンのための馬券購入支援ツール」
など、対象ユーザーと機能を絞った方が強いサービスになる可能性があります。
この令和の虎から学べる3つのこと
今回の回は競馬に興味がない人でも、ビジネス面でかなり勉強になります。
①「AIを使う」だけではビジネスにならない
今後ますます重要になるポイントです。
「ChatGPTを使っています」
「AIを搭載しています」
だけでは差別化になりません。
ユーザーからすれば、
「それなら自分でChatGPTを使えばいいのでは?」
となるからです。
必要なのは、
独自データ
専門分野への最適化
操作の簡単さ
独自ロジック
コミュニティ
継続的に蓄積されるデータ
など、汎用AIにはない価値です。
嶋原さんのサービスも、競馬データや期待値計算、コミュニティなどをどこまで組み合わせられるかが重要になりそうです。
② 商品説明より「誰の何を解決するか」が重要
今回、嶋原さんはサービスの仕組みを何度も説明しました。
しかし虎たちにはなかなか伝わりませんでした。
これは、
「機能」
から説明していたことも原因でしょう。
たとえば、
「競馬予想をAIで整理するサービスです」
よりも、
「他人の高額予想を買い続けるのではなく、自分で考えて競馬を楽しみたい人のためのサービスです」
と説明した方が、一気に目的が分かります。
これはどんなビジネスにも共通します。
③ プレゼンがうまくなくても「人柄」と「本気度」は伝わる
嶋原さん自身、出演後に「全く喋れませんでした」と振り返っています。
実際、番組でも説明がうまくまとまらず、虎から何度も助け舟を出される場面がありました。
それでも最終的には完全ALL。
理由の一つは、
本当に競馬が好きで、このサービスを作りたい
という思いが後半になるにつれて伝わったからでしょう。
プレゼンの完成度はもちろん重要です。
しかし、商品説明だけでは見えない「なぜ自分がこれをやるのか」というストーリーも、投資判断では大きな要素になることが分かる回でした。
競馬をする人が知っておきたい注意点
今回の動画では競馬の楽しさと同時に、ギャンブル依存の問題についてもかなり長く議論されました。
競馬はあくまで余裕資金の範囲で楽しむことが大切です。
JRAも「馬券は20歳になってから ほどよく楽しむ大人の遊び」と案内しており、購入上限額の設定や利用停止制度、相談窓口などを設けています。
「AIを使えば勝てる」
「この予想なら必ず儲かる」
というものではありません。
AIやデータは、あくまで判断材料の一つとして考える必要があるでしょう。
まとめ|しまちゃんは「AIに予想させる」のではなく「AIと一緒に予想する」競馬を目指す
今回は令和の虎に登場した、しまちゃんこと嶋原崇さんについて紹介しました。
嶋原さんは高校卒業後に調理師専門学校へ進み、約23年間にわたり調理の仕事を続けてきた人物です。
しかし長年好きだった競馬とAIを組み合わせたサービスに可能性を感じ、45歳前後で大きくキャリアチェンジ。
現在は競馬に関する統計データなどのコンテンツを販売しています。
令和の虎で提案したのは、
「AIを相棒にした競馬予想プラットフォーム」
でした。
ただしAIが勝ち馬を一方的に教えてくれるものではありません。
利用者自身が予想し、
AIと壁打ちすることで頭の中を整理し、予想を数値やグラフで可視化し、オッズや期待値と照らし合わせて馬券購入を判断する。
さらに競馬好き同士が交流できるコミュニティを組み合わせる構想です。
プレゼン序盤では、
「勝てるなら自分で馬券を買えばいい」
「ギャンブルで不幸になる人を増やすのでは?」
「ChatGPTでもできるのでは?」
と厳しい意見が相次ぎました。
しかし後半になると、嶋原さん自身が高額な競馬予想サービスを購入して失敗してきた経験や、「他人の予想ではなく自分自身で考えて競馬を楽しみたい」という思いが徐々に伝わります。
そして最終結果は、
希望額150万円に対して200万円が積み上がる完全ALL。
最終的には、
竹内社長40万円+平出社長110万円=150万円
の出資を選択しました。
特に競馬に精通する平出社長が加わったことで、今後サービスの内容が大きく変わる可能性もありそうです。
今回の令和の虎で印象的だったのは、
「AIに正解を出してもらう」のではなく、「自分で考えるためにAIを使う」
という発想です。
これは競馬だけではありません。
AIが急速に普及するこれからの時代、「AIに何をやらせるか」以上に、
人間が考える部分をどこに残し、AIをどのような相棒として使うのか
が重要になるのかもしれません。
しまちゃんと平出社長が、今回の構想をどのような競馬サービスに仕上げていくのか。
令和の虎出演後の展開にも注目です。
※本記事は「令和の虎」出演時の発言および公開情報をもとに構成しています。競馬の結果や将来の利益を保証するものではありません。馬券の購入は余裕資金の範囲内で行い、過度なのめり込みには十分注意してください。



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